普通社員の作戦

戦史や仕事術を仕事にいかせるか

作戦とは

作戦とは何か
箇条書きにしてみました
 
まずはまとめ
作戦とは何か
戦略ー戦術の間 戦略ー作戦ー戦術と兵站
 作戦がなくても「前進のみ」でOK
時間。作戦立案し現状から理想への変化 時間ごとの計画 イベントごとの計画 計画から計画ー運用
 静的作戦と動的作戦 戦術ドクトリンに持ち込むまでの作戦
段と行がある 戦略に近い作戦、戦術に近い作戦、作戦と兵站
 
下記をまとめたのが上記です
 
国によって「作戦」のバイアス
ソ連だと戦略の下方延長
ドイツだと戦術の上方延長
 
そもそも戦略と戦術があればよい
作戦は「前進のみ」と「追っかけ」でよい
作戦がしっかりしてれば勝率はあがるが
 
吉本の「契約書」にみる
親せきの場合は一万円
会社からの場合は5万円と
しっかりわけて運用してれば
運用も作戦のキーワード
 
「戦いをうまく運ぶ方法」
タイムテーブルが必要
戦略がビジョンで
作戦は時間軸か
時間軸といえば「戦役級」もイメージする
 
「戦術ドクトリン」という言葉があります。
これはやはり作戦の中のものだろうか。
一言で言えば「得意技」。
初期配置から
この得意技に持ち込むまでの計画も
作戦だろうか。
戦術ドクトリンというのは
静的作戦
そこに持ち込むまでの作戦を
動的作戦
とでも言おうか。

運用とタイムテーブル
時間軸
時間軸はこの日までに〇〇をやるということもあるし
これの後はそれをやるという
時間ごとの計画と
イベントごとの計画
静的動的はわかりやすい言葉だと思います。

プログラマー(私はサンデープログラマーですが)ならピンときますが
他の方ですとどうでしょうか。
一応説明しておきます。
静的というのは例えば「山の移動消費値」
たいがい山の移動力消費値というのは「3」とかゲームを始める前にきまってます。
ただテストプレイによって「2」がいいんじゃないかとか「4」がいいんじゃないかとかなりますが、ゲームがはじまる前に「3」と決めたらゲームが終わるまで「3」です。
動的というのは戦闘力の値。
最初は「8」だったりしますが
【ゲーム中に】4になったり3になったりします。
山の移動消費値はゲーム中変わらないが戦闘力は変わる。
しかし、ゲームが終われば山の移動消費値も見直されるかもしれない。
プログラムの動的というのはもっとダイナミックなものがありますがこんなところで。
あと作戦の立案と作戦の運用の2つがある。
作戦の運用で上記のように静的と動的がある。
たとえばバルジ大作戦
「とにかく突破」が静的だとする。
たいがいバルジだと「中央突破」を狙うが
(EPのバルジが出た当初はみんな北方だったよね)
初期配置後の戦闘結果いかんによって
南方に変えたりする。
 
「作戦立案級」ってあります?と以前聞いたところあった。
どのようなものか詳しくはわからなかったが
もし作るとしたらRPGとして作るのが手っ取り早い。
しかし、ソロプレイもしたい。
人生ゲームや億万長者ゲーム的に「D-day」を作戦立案級っぽく作れないか考えたことがある。
ポイントを回るごとに補給物資や将軍を得られる。
得られたアイテムの特徴によって上陸地点を考えゴールを目指す。
または上陸へとチャレンジする。

日本語において「作戦」というとやはり立案のイメージが大きい。
作戦級のゲームというのはいわば、「立案した作戦を実行する」。
海外においては「作戦」と「実行」両方「作戦」の範疇。
作戦の実行「オペレーション」という英語が直感的にわかりやすいか。
運用ということでしょうかね。
立てた作戦を動かしてみる。
「作戦級ゲーム」というと、映画で将軍が地図をみながら作戦を立てるというのをやってみたくなるが、作戦の実行も英語は「作戦」ならば、作戦級のゲームはなるほど「作戦」なんだなと思う。
しかし「作戦の実行」が作戦級ゲームの定義にはならない。
戦略級ゲームにおいても、戦術級のゲームにおいても「作戦の実行」はできてると思う。
 
弱兵でも作戦が良ければ戦術の強い相手にも勝てるか
ロンメルは戦術指揮官
パットンは作戦指揮官
アイゼンハワー兵站指揮官
ニミッツは作戦指揮官
マッカーサーは戦略指揮官
徳川家康は作戦指揮官
織田信長は戦略指揮官
豊臣秀吉兵站指揮官
石田三成兵站指揮官
 
たとえば飛び込みの営業
売ってこい」という戦略と
個人の戦術任せていう実情を多く見る。
そこに作戦を入れる。
作戦級のこととは
戦術の悪さを作戦でカバー。
「飛びこみ営業マニュアル」を作成して渡す。
お昼ご飯を配給する。
お上品なスーツを配給する。
売る商品を求めてる人を探し伝える。
住宅が密集してるところへ送り込む。
 
単純に前に進むだけでも作戦行動。
ウォーゲームやりたての頃は
駒を動かすことがまったく普通のことだった。
もっと当初は下記のアオイホノオの件ももよくわかります!
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%86...
しかしEPの関ケ原
戦意チェックしないと動けない武将がでてきた。
ひでぇルールだなぁと思ったが
もし自分が武将だったらとイメージすると
全く動かない武将だったのではないかと思う。
(軍師だったらまた別なのかもしれない)
こういうのを見るとやはり
「前に進むだけでも」
作戦行動なんだなと思う。
 
兵站とは戦闘・戦術・作戦・戦略
どの段階にもあるものだが
作戦との関りが深いと思う。
兵站というものは無くても可。
しかしそれは歴史でよく知ることだが。
戦略というものにもいろいろな段階がある
作戦も段階があると思うが
「段」より「行」もいくらかあるのでは
兵站のような。
 
 

戦略-作戦-戦術-兵站の考え方とは

考え方にもいろいろあり

軍事的な考え方としてまず

戦略と戦術

という言葉がある。

戦略とはイメージ、目的。

戦術とはテクニック、手段。

 

敵国との戦いにおいて

「こっちから攻めよう」

「陸軍を充実させよう」

「敵国がA国から買ってる石油を買えないようにしよう」

あたりが戦略。

 

「ウチは森林が多いから森林に隠れて敵を狙撃しよう」

「戦車だけだとゲリラに狙われやすいから歩兵と一緒に行動させよう」

「市街戦は砲撃で敵を抑えてから歩兵で進撃させよう」

あたりが戦術。

 

サッカーでも言い方はいろいろあるが

個人技で勝ってしまうチームや

監督の力が大きいチームがあったりする。

 

戦略・戦術にもレベルがある。

社長の戦略・戦術があれば

平社員の戦略・戦術もある。

しかし大雑把に社長が考えることが戦略であり

平社員が実行することが戦術。

 

戦略と戦術の間に「作戦」というものが入ってくる。

戦略にあった「こっちから攻めよう」

というときに、実際どこからどこへ移動させるのかを考えるのが作戦。

この辺が作戦っぽい作戦だ。

「陸軍を充実させる」

というときに、どういう兵器をつくり、どれだけつくるとかも作戦にあたるが

この辺になってくると「兵站」という言葉になってくる。

「敵国がA国から買ってる石油を買えないようにしよう」

というときに、シーレーンを妨害するのも作戦だが

外交でA国に頼むっていうのも政治の部分だが政治上の作戦ともいえる。

 

作戦は「戦略」を実行するためのもの

今ある戦力をただ前に進むだけでも作戦だが

良い陣形になるように動かすのも作戦だ。

また戦術が弱くても作戦で補えることもある。

職人にやらせておけば間違いなしっていうところ

素人でも指揮官が良ければ職人軍団に勝てるということはよく聞く。

 

戦略・戦術という言葉が出てくると最近は作戦・兵站という言葉も出てくる。

作戦は以上のことだが

兵站とは「補給」。

兵隊は食糧が無ければだめだし

兵器は燃料・弾薬がないとだめ。

軍事的な戦いはよく、敵をせん滅させるのが目的だが

補給が無いせいで負けたことは多い。

部隊が無傷でも補給がなければ部隊は全滅したも同様。

三国志でも補給を狙った戦いがあり、それを奪われたので大軍が潰走したこともある。

またその三国志ではある部隊は兵隊と補給要員が同数という記述も見られるくらい補給が大切。

 

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電撃戦

電撃戦とはどういうものか。

要するに速い速度で相手の奥深くまでつきすすむことですが

これだけでは、ちょっと説明ができません。

戦線包囲の説明が必要です。

 

まず戦線

電撃戦は第2次世界大戦の作戦といってもいいと思います。

その前の第1次世界大戦は戦線の戦いでした。

ドイツとフランスの国境に端から端まで、ずらーっと両軍の兵士が相対する状況。

しかも塹壕もあり守備万端。

 

それ以前の戦いというものは

主力と主力が戦場に会して戦うものが多かったと思います。

 

作戦で効果的なものの一つに包囲があります。

  • 包囲されることで不利になることとして
  • 逃げられない
  • 補給物資が届かない

太古の戦いから

包囲され大軍が小軍に殲滅された話もあります。

 

主力と主力がぶつかりあう時代の戦闘は

戦線があまり必要ではありませんでした。

軍の動きは遅く

敵軍の動きの情報を得てから対処しても大体間に合うものでした。

ただ秀吉の大返しなどは

行軍のスピードが速かったために対処しきれなかったのかもしれません。

 

主力と主力がぶつかりあう戦場では

騎兵などが包囲しようとする場面もあります。

 

だから第一次世界大戦でも

基本、包囲しようとしてたのです。

逆に包囲されることから逃れるには

包囲されないために

国境線の端から端まで兵士を並べて戦線を作ったのです。

第一次世界大戦は総力戦でしたので

徴兵制度によって多くの兵士を集められたということもあります。

 

第一次世界大戦で当初ドイツ軍はフランス軍を大きく包囲しようと

ある程度のところまでたどりつけたのですが

とまってしまいました。

それ以来戦線は動きませんでした。

映画でも「西部戦線異状なし」というのがありますが

この映画の舞台がここです。

無謀な突撃や新兵器で膠着した戦線を打開しようとするのですが

結局はほとんど動きませんでした。

 

この動かない戦線を打開し短期間で勝負をつけるために考えられたのが電撃戦です。

行軍のスピードを高めるために戦車が必要不可欠。

敵の強いところへの攻撃を主攻撃とみせかけつつ

敵の弱いところへ自軍の主力を集中させます。

圧倒的兵力で突破します。

突破した後は速いスピードで

大きく包囲へ向かったり

敵の首都や重要拠点をめざす。

戦線は崩れます。味方も敵も。

突破した部隊が通り過ぎた後、再び敵がやってくることもあります。

 

膠着しそうな戦線を打開する作戦が電撃戦ということです。