普通社員の作戦

戦史や仕事術を仕事にいかせるか

戦略-作戦-戦術-兵站の考え方とは

考え方にもいろいろあり

軍事的な考え方としてまず

戦略と戦術

という言葉がある。

戦略とはイメージ、目的。

戦術とはテクニック、手段。

 

敵国との戦いにおいて

「こっちから攻めよう」

「陸軍を充実させよう」

「敵国がA国から買ってる石油を買えないようにしよう」

あたりが戦略。

 

「ウチは森林が多いから森林に隠れて敵を狙撃しよう」

「戦車だけだとゲリラに狙われやすいから歩兵と一緒に行動させよう」

「市街戦は砲撃で敵を抑えてから歩兵で進撃させよう」

あたりが戦術。

 

サッカーでも言い方はいろいろあるが

個人技で勝ってしまうチームや

監督の力が大きいチームがあったりする。

 

戦略・戦術にもレベルがある。

社長の戦略・戦術があれば

平社員の戦略・戦術もある。

しかし大雑把に社長が考えることが戦略であり

平社員が実行することが戦術。

 

戦略と戦術の間に「作戦」というものが入ってくる。

戦略にあった「こっちから攻めよう」

というときに、実際どこからどこへ移動させるのかを考えるのが作戦。

この辺が作戦っぽい作戦だ。

「陸軍を充実させる」

というときに、どういう兵器をつくり、どれだけつくるとかも作戦にあたるが

この辺になってくると「兵站」という言葉になってくる。

「敵国がA国から買ってる石油を買えないようにしよう」

というときに、シーレーンを妨害するのも作戦だが

外交でA国に頼むっていうのも政治の部分だが政治上の作戦ともいえる。

 

作戦は「戦略」を実行するためのもの

今ある戦力をただ前に進むだけでも作戦だが

良い陣形になるように動かすのも作戦だ。

また戦術が弱くても作戦で補えることもある。

職人にやらせておけば間違いなしっていうところ

素人でも指揮官が良ければ職人軍団に勝てるということはよく聞く。

 

戦略・戦術という言葉が出てくると最近は作戦・兵站という言葉も出てくる。

作戦は以上のことだが

兵站とは「補給」。

兵隊は食糧が無ければだめだし

兵器は燃料・弾薬がないとだめ。

軍事的な戦いはよく、敵をせん滅させるのが目的だが

補給が無いせいで負けたことは多い。

部隊が無傷でも補給がなければ部隊は全滅したも同様。

三国志でも補給を狙った戦いがあり、それを奪われたので大軍が潰走したこともある。

またその三国志ではある部隊は兵隊と補給要員が同数という記述も見られるくらい補給が大切。

 

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